意外にもJetson Nanoにつけるファンの情報がネットに少なかったのでここでまとめてみました。
動かすための情報はこちらのページを参考にさせていただきました。
ここでは上記ページで記載の少ない、ハードウェアの細かな部分をフォローしたいと思います。
まず、Jetson Nanoの開発キットにファンはついておらず、なくても一応起動させることはできます。
ただし、負荷が高くなるとすぐに冷却フィンが熱くなってくるため、4Aの設定で使いたいならファンは必須だと感じました。
具体的には、ファンなしで動かせるのは環境構築までにしたほうが無難だと思います。
構築中でも冷却フィンに触ると熱いと感じる程度に温度が上がっていました。
ファンは角40mmのものがぴったり乗ります。
ちなみに冷却フィンの穴間距離は32mmでした。
Jetson Nanoの冷却フィンにはφ2.6の穴が開いています。
M3のタップを持っている人なら、ここにタップを切ってファンを止めるという手段も取れます。
今回はM2.6のネジで止めることにしました。
冷却フィンの肉厚は1.6mmなので、ワッシャやナットで締め付ける分を考慮すると、自分の購入したファンの厚み+5mm程度のねじの長さがあれば余裕をもって止めることができます。
私の購入したファンの厚みは10mmだったので、M2.6長さ15mmのねじを購入し、平ワッシャを挟んで止めました。
ファンはマルツでJetson Nano用として5V駆動のものが500円程度売られていたので、それを購入しました。
冷却フィンの穴がねじでないことはパーツを購入してから気づいたため、3Dプリンタで板ナットを作成して取り付けに使っています。
寸法は長さ40mm、幅6mm、厚み3mm、M2.6の穴2つの穴間距離は32mmで、冷却フィンの奥に入る側の角に1mmの角面取りをしています。
本当はアルミで同サイズの部品を作ったほうが放熱には有利かもしれません。
ナットで止める場合は、小さな六角スパナかニードルペンチが必要です。
ファンの電源はLANコネクタの影にありました。
4ピンが立っていますが、3ピンのコネクタでもはまる形状になっていますので、部品を購入するときに知っていれば心配が少なくて済みます。
コネクタの金具は1.6mmのカシメ工具がぴったりでした。
ピンアサインは基板の後ろに書いてあります。
皆さんの参考になれば幸いです。